鍛造という成形技術を使い、金属の棒材からさまざまな部品や製品をつくっています。加工する製品ごとに設備機械のプログラム値を微調整するのですが、職人的な感覚が必要でなかなか難しい。鍛造の設備はパワフルなものですが、操作には繊細な感性も必要で、奥が深いモノづくりだと感じています。
鍛造成形が難しいのは複雑な形状の部品やL字型のエルボ製品で、これらがうまく加工できた時は本当に嬉しい。今までできなかったことが、できるようになった時に自分の成長を感じますし、「もっと頑張ろう」と意欲的になれます。目標である先輩たちに少しでも近づけるよう、これからもスキルを磨き続けます。
一つの製品が完成するまでには、鍛造の工程以外にも金型をつくる工程、組み立ての工程など、多くの部署のモノづくりがつながっています。だからこそ、後工程のことも考えて仕事することを心がけています。
最近は私にも後輩ができて、指導する側になってきました。先輩から教えてもらったことを伝え、オンダの鍛造技術を後輩たちにつないでいきたいと考えています。