ONDA総合カタログVol.37 2017-2018 株式会社オンダ製作所
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2017-2018年度版 総合カタログ9索 引取扱説明書免責事項・安全に関するご注意技術資料各種認証参考資料・索引408異種金属接触腐食■脱亜鉛腐食とは 黄銅は約60%の銅と約40%の亜鉛で構成されており、黄銅の金属組織は亜鉛量が多い相と少ない相の2相に分かれています。 脱成分腐食の一種である脱亜鉛腐食は黄銅中の亜鉛成分が優先的に溶出してしまう現象です。 脱亜鉛腐食は亜鉛量が多い相より優先的に始まり、腐食の進行と共に少ない相にも及びます。脱亜鉛腐食が進行すると金属組織が多孔質状になり減肉や機械的強度の低下につながります。■脱亜鉛腐食の発生原因 脱亜鉛腐食は電気化学反応である為、水分の存在下でその水質や温度、異種金属接触時の電位差により発生します。 脱亜鉛腐食が発生しやすい水質としては、温泉、海水、地下水、塩素水、酸性などがあげられます。 脱亜鉛腐食は亜鉛の含有量に依存し、亜鉛の量が増加するほど脱亜鉛現象が発生しやすくなります。従って、青銅では発生しません。■脱亜鉛腐食の形態 脱亜鉛腐食が発生すると表面は赤銅色を示し、腐食生成物は塩基性炭酸亜鉛が主体に付着します。 脱亜鉛腐食は局部的に発生する場合と全面的に層状に発生する場合があり、塩化物濃度が低くなるほど局部的な腐食形態になります。(当社評価写真添付) 電解性を有する溶液の依存下で異種金属が接触すると、その金属間に電位差が生じます。この為、マイナス電位を有する金属が電解液にイオンの形で溶け出し、局部電池が形成され腐食されます。これを異種金属接触腐食又はガルバニック腐食と呼びます。接触させる金属の電位差が大きいものほど腐食の度合いが大きくなります。 異種金属接触腐食を生じさせない為には、同材質のものを組み合わせるか、接触させる金属の電位差が小さいものを組み合わせる必要があります。 下表は水道水を原水とした配管系の異種金属の組合せを当社がまとめたものです。脱亜鉛腐食局部的に浸食する栓状型脱亜鉛腐食(断面)※赤みを帯びた部分が脱亜鉛腐食発生領域全面的に浸食する層状型脱亜鉛腐食(断面)脱亜鉛腐食の進行  小脱亜鉛腐食の進行  大発生要因低高塩素イオン濃度低高遊離炭素(水中のCO2)濃度低高溶存酸素(水中のO2)濃度低高温度大(アルカリ)(酸)小pH値高(硬)(軟)低水の硬度小大電位差塩素イオン濃度遊離炭素(水中のCO2)濃度溶存酸素(水中のO2)濃度温度pH値水の硬度電位差鋳鉄鋼ステンレス鋼銅青銅黄銅アルミニウム鋳鉄◎○×××××鋼―◎×××××ステンレス鋼――◎○○××銅―――◎○○×青銅――――◎○×黄銅―――――◎×アルミニウム――――――◎◎ : 同材質であり、組み合わせ可能。○ : 異種金属であるが、組み合わせ可能。 × : 異種金属であり、電位差が大きく、組み合わせ不可。組み合わせる場合は絶縁処理をして、接触させない必要があります。

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